ホーム X(Twitter) Instagram Facebook YouTube
170 最新
OTHER OTHER 290 OTHER 最新
WORK WORK 20 21 22 WORK 最新

在庫はこちら

ご案内 オーダー

額装 minne

ショップリスト

動画 絵本

住人たち 占い

プロフィール

ノルトワース

イベント News

お問い合わせ

絵本 昨日の森へ明日の森へ

三人はその日、街を離れ、灯台の見える公園をゆっくりと歩いておりました。

『しょうがないよ。』

『もう、べなくなるんだね。』

『また、来週遊びに来るよ。電車もあるし。』

過ぎるよ……』

『そっか、そうだね。』

『うん、元気でね。』

『ありがとう、あんたもね。』

『みんな心配するから、もうそろそろ帰ろうか。』

『ちょっと待って、最後に一回だけボーレイジョーしようよ。』

少女たちはテーブルを探して座り、必要な小物を揃えて遊び始めました。

キャンディー時計ペンを並べ、なるべく白いハンカチを被せます。

お互いのを握ってを瞑ります。

(親愛なる亡霊の名と、彷徨える時の下に……)

を込めて、約束言葉を唱えます。

(ボーレイジョー、ボーレイジョー、どうか手紙を下さい……)

(ボーレイジョー、ボーレイジョー、どうか教えて下さい……)

これは、昔からノルトワースに伝わる子供たちの遊びでした。

そうして最後にハンカチにを重ねてしばらく動かし、みたインクの模様から絵や文字を見つけて読み解くのです。

『懐かしいね。』

『うん、よくやったね(笑)』

そう……そんな他愛もない魔法ごっこでしたが、時々、不思議なことが起こるのです。

壊れそうなほど柔らかいにさざ波が立って、ハンカチがふわりとめくれると……

親が居ないことは、絶対に子供のせいじゃないんだ。

だから、自分を責めるな……胸を張れ。

手紙には、見慣れた筆跡でそう書いてありました。

少女たちのは、ほんのりと青いのベールを纏って、美しく揺れておりました。

は続きます……

朗読はこちら

昨日の森へ明日の森へ

販売案内  動画  森占い  Northbeamの言葉  Facebook  X(Twitter)  Instagram  YouTube  お問い合わせ  minne
オーダーも受け賜りますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
(万一、2日経過してもお返事が届かない場合には、誠にお手数ですが迷惑メールフォルダなどをご確認の上、再度ご連絡下さい。)
※SNSなどでご紹介頂ける際には、作品画像などご自由にお使い下さい
(X、FB、YouTube、Instagram、ブログなど是非。)


© 2025 Muranagi All rights reserved.